大量発生 カメムシとの上手な付き合い方
我が家にカメムシが大量発生。稲刈りの後、住み処を失ったカメムシたちが、ニッチを求めて家の中に入ってきたのだ。多い日で十匹くらい家の中に侵入してくる。
何か良い対策はないものかとネットで調べるも出てくるのは殺虫スプレーの広告ばかり。ご存じの通り、この虫刺激を受けると悪臭を放つ。一度洗濯機に潜伏していたことがあり、気がつかずにそのまま洗ったら、衣服が臭くなり閉口した。殺虫スプレーは使いたくないので、仕方なく見つける度に空き瓶に入れて外に出す。その繰り返し。
近くの図書館でカメムシについて書かれた本があったので借りてみた。『おもしろ生態と上手なつきあい方カメムシ』(野澤雅美著、農山漁村文化協会)。今年の3月に出版された新刊。“上手なつきあい方”というのが気になる。上手に付き合えるものならぜひ知りたいです。
カメムシはいろいろな種類があるようで、その数およそ450種。家によく出没するカメムシを調べてみた。夏によく庭の畑で見かけたのはナガメという種類。一見てんとう虫のようだが実はカメムシの一種で、彼らに庭のルッコラを全て食べられた。アブラナ科の野菜が好物らしい。
最近家に大量発生しているのはクサギカメムシ。特に天気のよい日は室内に何匹も侵入してくる。彼らは冬越しするそうで、長野の寒い冬を暖かい家の中で越そうという魂胆らしい。
カメムシは日本だけでなく世界各地にも広く分布し、昆虫食としてカメムシを食べている地域もあるそうだ。一体どんな国でどのように食べられているのか、知りたいような知りたくないような…。
カメムシの生態は興味深くはあるが、本を読んでもまったく愛着はわいてこない。
結局のところ、カメムシ対策としては戸をぴったり閉めて室内に入れないということに尽きる。
<後日談>
外に干した洗濯物を取りこんで靴下を履いたら親指に変な感触があって、靴下の中を覗き込むとカメムシが入っていた。言うまでもなく悪臭が充満した。