リアルタイム移住日誌

神奈川県から長野県の安曇野へ移住した、“ちょっと理屈っぽい筆者”のリアルタイムな移住記録。

移住

この時期だけの絶景

車を走らせていると県外ナンバーの車をよく見かける。世間はゴールデンウィークらしい。育児休業中の筆者にとっては普段と変わらない生活。 安曇野に観光に訪れるならば、5月がおすすめです。なんといっても気候がちょうどいい。朝晩は冷えるけれど、昼間は…

田舎暮らしの育児論

強い風が吹き荒れて、一斉に花が咲き虫たちが蠢き始めた。待ち望んでいた春の訪れ。 先月、子供が生まれて育児休業中なう。筆者も妻も両親が近くに住んでいるわけではないので、育児を妻一人に任せるには負担が大きい。職場の方の理解をいただき2ヶ月間休ま…

自分で家を建てるという選択肢

安曇野はまだまだ春の気配は感じられず、今日も時折、雪がチラチラと舞っています。 今の仕事の任期は残すところ一年半を切って、ちょうど折り返し地点。その後の身の振り方について考えています(こたつで茶を飲みながら)。任期後も住み続けたいけれど、そ…

凍みる年の瀬

うぅー凍みる。朝の室内気温はマイナス。冷蔵庫より寒いではありませんか。 去年の冬は石油ストーブだけで耐えたが、この冬の寒さ凌げそうにない。 薪ストーブが欲しいけれど、高くて買えない。本体と取り付け工事で100万円くらいかかるとか。 家のすぐ裏…

安曇野移住365日

道端にはラベンダーの花が咲き、夜になるとホタルが舞う季節に戻ってきた。安曇野に移住して1年が経つ。昨年の7月にこの地に立って、これからどうなるのか、1年後のことさえ想像もできなかった(ちなみに、引越した日の夜は布団もなく固い畳の上で寒さに…

さらにさらに想像以上に山菜県

「一緒に連れて行ってください」 「ほんとに行く?」 「はい!」 山菜採り名人の大家さんに山菜を採りに山へ連れて行ってもらった。お目当てはコシアブラ*1。 朝の8時半に家を出て車で山へ。麓に車を停めてそこから山に入る。 熊に出くわさないように腰に鈴…

春眠暁を覚えず

ようやく安曇野も長い冬が終わり、春が訪れた。一斉に花が咲き、虫や動物が目覚めて動きだしている。空気もやわらかい。冬の厳しい寒さを乗り越えて訪れた春の感動はひとしおである。 地元の人は「今年の冬は雪も少ないしずいぶん暖かかったなあ」なんて言っ…

まだまだ降ります

今朝起きたら雪で辺りが白くなっていた。昨晩は雨が降って、「寒いなぁ」とは思ったがいつの間にか雪に変わっていた。花粉症には良いけれど寒い。 雪を被った杉の木。花粉は控えめ 雪化粧したハナミズキ 凍みる寒さではないため、この時期の雪は水分が多い。…

里山暮らしの盲点

だんだん春めいてきて、浮かれて庭で踊っていたらふいに鼻がムズムズしてきた。「はっくしょん!」立て続けにくしゃみ*1。 辺りを見回すとスギの木だらけではありませんか。 杉杉杉杉杉杉 スギスギスギスギ 迂闊であった。 数年前に“鼻やかな”花粉症デビューを果…

スコップ片手に川ざらい

寒さのピークを越えて暖かくなってくると町内の行事も増えてくる。 今日は町内総出で川ざらいがあった。川ざらいとは、「川浚い」と書き、言うなれば水路の掃除である。町内には至るところに水路があり、側溝には枯れ葉や土砂が堆積している。これを年に一回…

田舎暮らしの退屈論

「地方での生活は退屈ではないか?」と聞かれることがある。結論からいえば退屈ではない。 たしかに映画館やカラオケといった娯楽施設はないが、意外なことに東京で暮らしていた時の方が退屈であった。休日にこれといった目的もなく街をぶらぶら歩いたりネッ…

わが家の室内最低気温記録を更新

近ごろ“凍みるネタ”ばかりで恐縮だが、普段では見られないような現象が起きて興味深いので紹介する。 今朝は最高に冷えて、台所の温度計を見ると-5℃。わが家の室内最低気温記録を塗り替えた。これ以上更新しないことを祈る。温度だけ聞いてもなかなかこの…

氷上ドライブ

今日も雪がちらちらと降っている。先週はずっと雪で買い物に行っていなかったため、そろそろ食料も尽きてきた。暖房用の灯油も減ってきた。雪の中の運転は恐ろしいが、意を決して氷上のドライブに出た。スタットレスタイヤは履いてはいるけれど、夏に譲って…

冬の贈り物

朝、Googleの天気予報を見ると最低気温がなんと-13℃。本当だろうか!? たしかに夜中はかなり凍みて、寝室の壁からキーンと冷気が漂ってきた。毛布・羽毛布団・毛布のトリプル掛け、ダブルゆたんぽ、オイルヒーターでなんとか凌いだ。布団で本を読むこと…

畏るべし地元の高校生

一夜明けて、雪が減っている様子はない。昨日は仕事から帰って庭の雪かきをした。車の上にもどっさりと積もっていた。車の周りを掻くだけでも一苦労。おかげで腰が痛い。 今日は雪こそ降らなかったが、空はどんよりと曇っていて、まるで冷蔵庫の中のような寒…

氷の世界

朝起きたら部屋が薄暗くて、もしやと思い窓を開けてみたら雪だった。一夜にしてこの積雪。このあいだの雪とはけた違いに降っている*1。蛇口をひねると水が出た! 凍結対策をしておいて本当に良かった*2。 天気予報では雪の予報が出ていたそうだが、チェック…

み、水が出ない…

朝、台所の蛇口をひねったら、水が出ない…。しばらくして「コホッ」と咳き込むような音がして茶色い水がちょろちょろと出た。水道管が凍みたらしい。凍結防止帯を入れているのに何故!? まさか断線しているのではないか。恐ろしくなって大家さんに相談した…

移住6ヶ月

安曇野に移住してちょうど半年になるが、もっと長く住んでいるような気がする。子供の頃の時間が大人になってからの時間よりも長く感じられるのは新しい経験が多いからで、大人になっても新しく経験することが多ければ時間は緩やかに流れるのかもしれない。…

田舎暮らしの仕事論

田舎での暮らしはかつてより便利になった。今では安い高速バスがあちこち走っているし、ネットで何でも手に入る。昔ほどのしがらみもない。残る課題は仕事だけ。どうやって収入を得るかが問題だ。 田舎暮らしは意外とお金がかかる*1。働く場は都会に比べて少…

限りなく零度に近い室内温度

朝起きると吐く息が白い。室内の温度計を見ると2℃(笑)。すでに真冬の神奈川よりも寒いではありませんか。 室内で氷点下もありうる(?) 庭に出ると霜が降りている。 凍みてますね~ 12月になっていよいよ寒さが厳しくなってきた。寒さ対策も本気モード。朝晩…

田舎暮らしのコミュニティ論

新宿から車で4時間と離れていないのに、東京とこちらの生活環境とでは大きく違う。 都会は人で溢れているのに、ほとんどの人が出会うことなくすれ違っている。プライバシーと引き換えに孤独を感じることもある。プライベートな時間はあるけれどどこか退屈。…

田園を爆音で走る車

田園風景に爆音を轟かせて走るは筆者の車。 自己顕示欲の表れ? いや、わざとではない。乗っているうちにだんだんとエンジン音がうるさくなってきた。 初めは気のせいかとも思ったけれど、近所の人に車のマフラーが壊れているんじゃないかと言われて気のせい…

田舎暮らしの家計論

田舎暮らしはお金がかからないというイメージがあるけれど実際はどうか検証してみた。 移住前の毎月の出費の内、最も金額が大きかった項目が家賃。手取り給与の約半分を占めていた。今の職についているかぎり家賃はタダ。これは大きい。 次に多かった項目が…

安曇の夏

緑の田んぼがいかにも夏らしい安曇野である。 風に揺れる稲の穂が美しい。風のかたちが見えるようだ。 中央に立っているのは筆者、ではなく“かかし” さて安曇の夏について。 こちらに住むまでは涼しいイメージがあったけれど、意外と暑い。 近所の人が今年は…

夏祭りという名の

自治会というものがあって、住人は加入することになっている。 筆者の所属している自治会は約40世帯。年に数回の集会や、大掃除、防災訓練を行う。 毎月会費として2,000円を納める。 今日は、自治会の夏祭りがあって、パートナーと一緒に参加した。 夏祭りと…

移住14日目

引っ越してから2週間経つが、万事思いのほか順調である。 こちらでの生活にも少しずつ慣れてきた。周りの方々のおかげである。 まだ車がないので遠くまでは行けないけれど、自転車である程度は事足りる。 移住する前は、地方では食料や日用品が簡単に手に入…

窓の外のシュールな風景

朝、目が覚めて、窓の外を見て戸惑う。 「あれっ、自分どこにいるんだっけ!?」 そうか安曇野に引っ越したのか。この景色を眺めているといまだにシュールな気分。 引越してからというもの掃除と片付けばかりしていて、あまり町を回れていない。 おかげで、…

近所にご挨拶

慣れない土地で心細いが、大家さん夫婦がとても親切で、色々とお世話になっている。 スーパーマーケットまで連れていってくれたり、家の片付けを手伝ってくれたり。 さらには、お昼ご飯まで作ってきてくださった。炊き込みご飯に、鶏の唐揚げと漬け物。どれ…

引越し当日

長い一日だった。 昼過ぎから引越しの搬出作業と部屋掃除。 終わると、感慨に浸る暇もなく新宿発のバスに飛び乗り安曇野へ。 現地に着く頃には24時を回っていた"A Hard Day's Night"*1。 まだ家に荷物が届いていないため、布団無しで畳に直寝 ⇒ 寒くてほとん…

移住 前夜

いよいよ明日、長野県の安曇野へ移住する。 勤めていた出版社を退職して半年経つ。 会社を辞めた時点では、ある程度のビジョンは描いていたものの、具体的にどこに住んでどんな仕事をするのかほとんど白紙だった。 時間に余裕ができれば何か見つかるはずだと…