明晰夢を見る方法
以前、何度か明晰夢を経験した。
はっきりと覚えているのは、夢の中で自由に空を飛んだ時のこと。ペダルをこぐように足を踏み込むと身体が浮かび上がっていった。
先日、久しぶりに明晰夢を見た。自由に動けたわけではないが、途中で夢であることに気がついた。
アレハンドロ・ホドロフスキー著『リアリティのダンス』*1を読んだ影響と思われる。
本の中で明晰夢を見るための方法について触れている。
明晰夢は見ようとして見られるものではない。ぜひ見たいという気持ちを込めて、準備を整えるところから始めなければならない。酒、茶、コーヒー、あるいはドラッグ等の刺激物は控え、夕食は軽めにして、映画やテレビの映像にあまり晒されぬようにすること。
それから、自分が夢を見ていると意識できるような何か、つまり、現実のなかで行動しているのではないと自覚できるような、なんらかのエレメントやジェスチャーを、夢の中でみつけられると信じること。(P264)
どういうことか?
私の場合、最初は夢と現実をうまく区別できず、これは現実なのか、それとも夢なのかと自問するとき、そこに見えない板があるように、宙に浮いたまま両腕で体を支え、逆立ちするということをしてみた。逆立ちできた時は、夢を見ているということだった。(P264)
まずは、自分が夢の中にいることに気づいて、それから行動に移すということ。
日中、明晰夢のことを考え、夜に備えるようになる。そして、日中に自分がしようと思ったことを憶えており、それを夢の中で実現することも十分にありえるのだ。(P265)
これが唯一のメソッドではなく、各人各様に明晰夢を見るための方法を見つけるべきだと書いている。ホドロフスキー氏自身も、ふっつりと明晰夢を見なくなることがあるそうで、そういう時は信じて待つことが大事という。
本の中で、ホドロフスキー氏が見た夢の数々が紹介されているが、かなりシュールで面白い。
筆者が明晰夢を見たのはただの偶然かもしれないが、愉快なのでもう少し試してみたい。
*1:前回更新の記事「リアリティのダンス」を参照されたい。