リアルタイム移住日誌

神奈川県から長野県の安曇野へ移住した、“ちょっと理屈っぽい筆者”のリアルタイムな移住記録。

春眠暁を覚えず

ようやく安曇野も長い冬が終わり、春が訪れた。一斉に花が咲き、虫や動物が目覚めて動きだしている。空気もやわらかい。冬の厳しい寒さを乗り越えて訪れた春の感動はひとしおである。 地元の人は「今年の冬は雪も少ないしずいぶん暖かかったなあ」なんて言っ…

コンクリートジャングルのど真ん中にある畑

用事があって週末に高速バスで東京へ行った。 新宿高速バスターミナルのりば「バスタ新宿」が、4月4日にオープンして、ちょうど帰りのバスはそこから乗ることに。 上から見たバスタ新宿 出発まで時間があったので辺りを散策してみた。隣接する商業ビルには…

これぞ春の味

「たくさん採れちまったからさ」と、知り合いの農家の方からふきのとうをいただいた。たくさん採れたなら直売所で売ればよいものをわざわざくれるとは、なんて親切な人なんだろう。 たくさんいただいたので近所の人におすそ分け。 ふきのとうは今が旬。食べ…

玉ねぎは追肥なしでも育つのか?

冬の間、庭の畑では小さい大根がいくつか出来ただけで、ほとんど野菜が獲れなかった。こちらは冬の寒さが厳しいためビニールハウスでもなければなかなか野菜は育たない。そんな厳しい環境の中で、マルチ*1なしで雪にも霜にもめげずに生き残っている玉ねぎ*2…

まだまだ降ります

今朝起きたら雪で辺りが白くなっていた。昨晩は雨が降って、「寒いなぁ」とは思ったがいつの間にか雪に変わっていた。花粉症には良いけれど寒い。 雪を被った杉の木。花粉は控えめ 雪化粧したハナミズキ 凍みる寒さではないため、この時期の雪は水分が多い。…

花粉症にはハーブが効く

強風が吹いてますます花粉が舞っている。鼻水をかんでも切りがないので垂れっぱなしにしている*1。病院に行けば花粉症の薬を処方してくれるが、できれば薬は飲みたくない。そうだハーブの力を借りよう。花粉症にはネトルが効く。 乾燥させたネトルの葉 ネト…

とびきり美味しいおやき

おやきといえば信州の郷土料理として有名だが、中でもとびきり美味いおやきがある。 灰焼きおやきと呼ばれるもので、手のひらほど大きさがありずっしりと重い。直売所などで売られていて地元の人にも大人気。売り場に並ぶとすぐに売り切れてしまう。 筆者は…

冬場の家計簿

安曇野へ移住して初めての冬。寒さも心配だったが光熱費も気になるところ。他の月(7~10月の平均値)と比べてどのくらい高かったのか。一番冷え込みの厳しかった1月分の光熱費を検証してみた。 筆者の場合、二人暮らしで通常毎月の光熱費(水道・電気・ガス…

里山暮らしの盲点

だんだん春めいてきて、浮かれて庭で踊っていたらふいに鼻がムズムズしてきた。「はっくしょん!」立て続けにくしゃみ*1。 辺りを見回すとスギの木だらけではありませんか。 杉杉杉杉杉杉 スギスギスギスギ 迂闊であった。 数年前に“鼻やかな”花粉症デビューを果…

スコップ片手に川ざらい

寒さのピークを越えて暖かくなってくると町内の行事も増えてくる。 今日は町内総出で川ざらいがあった。川ざらいとは、「川浚い」と書き、言うなれば水路の掃除である。町内には至るところに水路があり、側溝には枯れ葉や土砂が堆積している。これを年に一回…

PASSPORT for the FUTURE

部屋を片付けていたら、こんなタイトルの小冊子を見つけた。 ”PASSPORT for the FUTURE” 筆者が子供の頃、家族と東京電力のイベントに行った時にもらったものだ。 発行は、東京電力㈱原子力業務部、日付は、1992年6月とある。ページを開くと、「エネル…

生命保険は本当に必要?

生活費の中で抑えたいのは固定費。固定費とは毎月かかる支出のこと。家賃、光熱費、通信費、保険料などがこれに含まれる。どれも長期的に見ると大きな出費になる。中でも生命保険は人生で2番目に大きな買い物と言われている(ちなみに1番は家の購入)。ひ…

春の予感

今日から3月。ここ数日、雨やみぞれが降ったり強い風が吹いたりと天気が安定しない。とはいえ最高気温が10℃以上になる日もこのところは多く過ごしやすい。朝に水道が凍らないのが嬉しい。少しずつではあるけれど暖かくなってきているようだ。外を歩けば春…

エコロジーファーム

機会があって三重県にある「伊賀の里モクモク手づくりファーム」を訪れた。『田舎力』(金丸弘美著、NHK出版)に紹介されているのを読んで、とても気になっていた場所である。 広すぎて施設の全容が収まりきらない。豊かな自然に囲まれていて良い雰囲気 食…

うちのお風呂「長峰荘」

寒さで凝り固まったカラダをほぐすにはお風呂が一番。安曇野市の東にある長峰山(ながみねやま)へ行ってきた。昭和45年に川端康成、東山魁夷・井上靖が訪れ、頂上からの景色を絶賛したという。その麓にある温泉旅館「長峰荘」。安曇野市の保養施設で、昭和…

安曇野弁 初級編

長野県はほぼ標準語に近いが、地方によってそれぞれ方言がある。方言のないところで生まれ育った筆者には新鮮である。安曇野には安曇野弁と呼ばれる方言がある。日常的に使われている方言をいくつか紹介する。 会話をしていて意味が解からないことは滅多にな…

不思議な黒い食べ物

冬場は地元の野菜があまり出回らなくなるのだが、よく道の駅で見かけるのが黒ニンニク。その存在は知ってはいたが、安曇野に移住するまで食べたことがなかった。黒ニンニクとは、高温・高湿の環境で時間をかけて熟成させたもの。ニンニクといえば青森県が有…

田舎暮らしの退屈論

「地方での生活は退屈ではないか?」と聞かれることがある。結論からいえば退屈ではない。 たしかに映画館やカラオケといった娯楽施設はないが、意外なことに東京で暮らしていた時の方が退屈であった。休日にこれといった目的もなく街をぶらぶら歩いたりネッ…

この行事、甘いのかしょっぱいのか

天気の良い日が続いて道の雪もだいぶ溶けてきた。今日は、池田町で「あめ市」が開かれた。この「あめ市」は毎年恒例の行事で、明治7、8年頃から続いているというから驚きである。元々は「初市」と呼ばれていたそう。同じ名前の行事が松本や大町でも行われ…

わが家の室内最低気温記録を更新

近ごろ“凍みるネタ”ばかりで恐縮だが、普段では見られないような現象が起きて興味深いので紹介する。 今朝は最高に冷えて、台所の温度計を見ると-5℃。わが家の室内最低気温記録を塗り替えた。これ以上更新しないことを祈る。温度だけ聞いてもなかなかこの…

氷上ドライブ

今日も雪がちらちらと降っている。先週はずっと雪で買い物に行っていなかったため、そろそろ食料も尽きてきた。暖房用の灯油も減ってきた。雪の中の運転は恐ろしいが、意を決して氷上のドライブに出た。スタットレスタイヤは履いてはいるけれど、夏に譲って…

自分で煎るには理由(わけ)がある

ずっと欲しいと思っていた焙煎器(非電化工房製)を手に入れた。 自分でコーヒー豆を焙煎すると、煎ってから淹れるまでにだいたい20分くらいかかる。コンビニで挽きたてのコーヒーが安く買えるのに、なぜ一杯のコーヒーのためにそんな手間と時間をかけるの…

冬の贈り物

朝、Googleの天気予報を見ると最低気温がなんと-13℃。本当だろうか!? たしかに夜中はかなり凍みて、寝室の壁からキーンと冷気が漂ってきた。毛布・羽毛布団・毛布のトリプル掛け、ダブルゆたんぽ、オイルヒーターでなんとか凌いだ。布団で本を読むこと…

畏るべし地元の高校生

一夜明けて、雪が減っている様子はない。昨日は仕事から帰って庭の雪かきをした。車の上にもどっさりと積もっていた。車の周りを掻くだけでも一苦労。おかげで腰が痛い。 今日は雪こそ降らなかったが、空はどんよりと曇っていて、まるで冷蔵庫の中のような寒…

氷の世界

朝起きたら部屋が薄暗くて、もしやと思い窓を開けてみたら雪だった。一夜にしてこの積雪。このあいだの雪とはけた違いに降っている*1。蛇口をひねると水が出た! 凍結対策をしておいて本当に良かった*2。 天気予報では雪の予報が出ていたそうだが、チェック…

み、水が出ない…

朝、台所の蛇口をひねったら、水が出ない…。しばらくして「コホッ」と咳き込むような音がして茶色い水がちょろちょろと出た。水道管が凍みたらしい。凍結防止帯を入れているのに何故!? まさか断線しているのではないか。恐ろしくなって大家さんに相談した…

ビブリオバトルに参戦。結果は…

池田町のカフェでビブリオバトルが行われた。ビブリオバトルとは、自分のおススメの本を紹介し合うコミュニケーションゲーム。 ビブリオバトルのチラシ 企画したのは地元に住むスーパー大学生。フリーペーパーを出したり、こうしたイベントを催したり、色々…

お金をかけずに快適生活 カーテン篇

窓やサッシのサイズは家によってまちまち。引っ越す度にカーテンを買い換えるのはお金がかかるしもったいない。 移住前に使っていたカーテンは丈が長く、こちらに越してきて長いまま引きずるようにして使っていた。そのうち何とかしようと思いつつ半年が過ぎ…

“おやす”作りに挑戦

安曇野でよく見かける道祖神。いわば集落の守り神。 屋根のある道祖神は珍しい 池田町の相道寺(あいどうじ)という集落では、毎年1月に道祖神の藁の屋根を葺き替えるのが恒例行事になっている。かつてこの伝統が途絶えた時もあったそうだが、昭和40年頃に地…

晴耕雪読

朝起きたら、辺りが白くなっていた。まだ降り続いている。こちらに来てから積もるような雪はお正月の一度きり。ここ池田町は気温は低いものの雪は少ない。お隣り大町市になるとかなり積もる。生活を考えれば、除雪の手間があまりないことは大きなメリット。…