オシャレで機能的なスパイラルガーデン作りのすすめ
この渦巻状の不思議な石積み花壇は「スパイラルガーデン」。
スパイラルガーデンとは、直径2m、高さ1mほどの渦巻状の花壇のこと。そこに10種類以上のハーブや花を植える。スパイラルガーデンが素晴らしいのは、階層によって棲み分けができ、小スペースにたくさんの種類の植物を植えることができるところ。最上部は水はけが良いため乾燥を好むローズマリーを植え、最下部には湿気を好むミントを植える。中間層にはパセリ、セージ、タイム*1、オレガノ、タラゴンといったハーブや、マリーゴールド(コンパニオンプランツとして虫除けの役割をする)、ナスタチウム(エディブルフラワー*2)などの花も植える。
スパイラルガーデンは高さがあるため、屈まないで収穫できるのも便利なところ。草取りも楽です。材料は、大きめの石と土と植える苗だけ。人数さえ集まれば、お金をかけずに作ることができます。
スパイラルガーデンといえば、パーマカルチャーのシンボル的存在。パーマカルチャーは、permanent(永続的な)とagriculture(農業)を組み合わせた造語で、1970年代にオーストラリアのタスマニア島で暮らしたビル・モリソンとデビッド・ホルムゲレンが唱えたライフスタイル。日本では「持続可能な農的暮らし」などと訳される。平たく言えば、人と自然が共存したエコなライフスタイルといったところでしょうか。
ここから始めます
先日、スパイラルガーデン作りのワークショップを主催した。どのくらい集まるのか見当もつかなかったけど、ふたを開けてみたら20人もの参加者が集まった。20人で一斉には作業できないので2班に分かれて交代で作業。人数がたくさんいたのであっという間に完成。作業にかかった時間はだいたい2時間くらい。以前、知り合いのお庭で作らせてもらったときは、3人で4時間以上かかった。石や土を運ぶのにへとへとになった。大勢で和気あいあいと作業すると楽だしなにより愉しい。
人前で話すのが苦手な筆者*3だけにワークショップでの進行にはやや難はあったけど、たくさんの協力者のおかげでワークショップは無事終了。
参加者で記念撮影
*1:Are you going to Scarborough Fair Parsley, sage, rosemary and thyme♪ サイモン&ガーファンクル「スカボロウ・フェア」歌詞より
*2:“食べられる花”のこと。フレンチ料理などで料理の彩りに使われる
*3:いつか上手く人前で話せるようになりたいな。やはり場数でしょうか……