新たな登場人物
18時47分。待ち合わせ時刻より早くバスの停留所に着いた。
しばらくすると、新宿方面からのバスが到着した。何人か降車した後で、たくさんの荷物を抱えた西洋人女性が降りてきた。こちらに気づくとにっこりと笑った。
彼女は筆者のパートナー。母国のオーストリア*1から、飛行機、電車、バスを乗り継いではるばる安曇野にやって来たのだ。約2ヶ月ぶりの再会である。
ルクセンブルク生まれのオーストリア育ち、国籍はイギリスという複雑なアイデンティティをもつ。流暢に日本語を話す。
婚姻関係にはないが、学生の頃からのパートナーである。
これから彼女と一緒にこの町で暮らす。
今回の移住は、二人で話し合って決めた。
文化も言語も異なる日本のそれも地方に移住しようとは奇特な人である。
筆者は、300Km離れた町に移住することすら後込みしていたが、彼女の覚悟に比べると恥ずかしいばかり。
こうして二人の新しい生活が始まった。
シンプソンズ風のパートナー |
シンプソンズ風の筆者 |
*1:カンガルーのいる国ではない。念のため