最高の映画館
東京にある飯田橋ギンレイホールという映画館をご存知だろうか。
休日には、映画館の前に長蛇の列ができる。
この映画館の存在を知らない人が通りかかると、この行列は??と口をあんぐりさせている。
筆者もこの映画館の熱烈なファンである。ちなみに筆者、三度の飯より映画が好き。
ロベール・ブレッソンからシベ超まで、映画と名のつくものであればなんでも観る。
ギンレイホールの人気の秘訣は、その画期的なシステムと魅力的なラインナップ。
ギンレイ・シネマクラブに入会(入会金10,800円)すると、シネパスポート(磁気テープ付カード)が発行され、1年間何度でも上映作品を見ることができる。
2本立て上映で、2週間に1度プログラムが変わり、1年間すべての作品を見ると50作品以上になる。
上映作品も素晴らしい。邦画から洋画までジャンルも幅広い。
まさに映画好きにはたまらない映画館なのだ。
もちろん一般チケットもあり、1,500円で2本観賞できる。
ちなみに、現在上映されている作品は、
「ジゴロ・イン・ニューヨーク」(2013年製作アメリカ映画)と
「アデル、ブルーは熱い色」(2013年製作フランス映画)
後者を観賞したが、俳優の演技が素晴らしく3時間という上映時間を感じさせない傑作だった。
映画の一般料金は、1,800円。高いので頻繁に行けるものではない。
筆者が数年前に入手した情報では、各国の映画料金は下記の通り。
※一般料金だけでなく、前売り券やサービスデーなどを含めた平均。
日本 1,252円
フランス 630円
アメリカ 600円
韓国 560円
他の国と比較しても日本がダントツで高い。
ギンレイホールのような魅力的な映画館があるのは、東京の良いところの一つであるが、問題は、東京にいると時間が無いこととお金がかかること。
もっと地方にもギンレイホールのような魅力的な映画館が増えたらいいと思う。
魅力的な場ができれば、もっと人も集まるのではないか。
あるいは、人が集まっているからこそ魅力的な場ができるのか。
映画に限らず、演劇、コンサート、美術など地方にいても享受できるといい。
今後、自分たちで盛り上げていくのも面白そうだ。