台風の雲は標高3000メートルの北アルプスを越えるか?
外では風がうなり、トタン板がバタバタと音を立てている。夕方、自転車で職場から自宅へ帰る途中、急に風が強くなって辺りがセピア色に変わった。映画「チャイナタウン」*1のラストシーンで見た妖しげな表情の空を思い出した。あまりにもきれいで、自転車を停めて写真を撮っていると、その後ろでご近所さんも写真を撮っていた。
内陸のため台風の影響を受けにくい長野県。特に安曇野は高い山に囲まれているため、台風の雲が山を越えられないらしい。安曇野へ来て1年以上経つけれど、台風が近づいても多少雨が降るくらいで、風は穏やかで被害を受けたという話も聞かない。しかし、今日は例外的に強風が吹いている。はたして台風雲は標高3000メートルの北アルプスを越えてしまったのか。
ちょうど今は稲刈りの季節。あちこちではぜ掛けの光景を見かける。この強風で飛ばされないといいけれど。
*1:ロマン・ポランスキー監督、1975年