さらにさらに想像以上に山菜県
「一緒に連れて行ってください」
「ほんとに行く?」
「はい!」
山菜採り名人の大家さんに山菜を採りに山へ連れて行ってもらった。お目当てはコシアブラ*1。
朝の8時半に家を出て車で山へ。麓に車を停めてそこから山に入る。
熊に出くわさないように腰に鈴を付ける。去年は木の実が豊作で熊の子供がたくさん生まれたとか。警戒した親熊に遭遇すると危険なので、山に入る際は鈴でこちらの存在を知らせる。熊だって人間に会いたいわけではない。
大家さんとその仲間。筆者は妻と
ぐんぐんと山の奥へ進む山菜名人たち。追いつくのがやっとである。木の枝を掻き分けながらしばらく歩くと、
「あったぞ~」
「え?どこですか」
「そこ。ほら、そっちにもある」
あった!
コシアブラ(ちょっとピンぼけ)
よく見るとあちこちに生えている。しかし注意して見ないと分からない。山菜名人には一瞬で山菜の生えている位置が分かるようだ。
根元を指でつまむと「ポキッ」と簡単に採れる。これがなんとも気持ちいい。密集して生えているところがあり面白いほど採れる。ただし根こそぎ採らずに小さな芽は残しておく。成長すると大きな木になる。
中央の白い木がコシアブラ
コシアブラ以外ではタラの芽も採れる。1時間も採って回ると袋がいっぱいに。入りきらないので直接リュックサックに詰める。採りはじめるときりがないが、お昼も近いのでこのあたりで切り上げることに。あ~楽しかった。
どっさり採れたので近所の家に持っていった。
「うちもいっぱいあるの。持っていかない?」
と大きな袋を覗くとたくさんのコシアブラ。
「ひぇ~~」
想像以上に山菜県。
山から眺める北アルプス