リアルタイム移住日誌

神奈川県から長野県の安曇野へ移住した、“ちょっと理屈っぽい筆者”のリアルタイムな移住記録。

生命保険は本当に必要?

生活費の中で抑えたいのは固定費。固定費とは毎月かかる支出のこと。家賃、光熱費、通信費、保険料などがこれに含まれる。どれも長期的に見ると大きな出費になる。中でも生命保険は人生で2番目に大きな買い物と言われている(ちなみに1番は家の購入)。ひと月あたりではたいした金額でなくても、60年間払い続けたとしたらどうだろう。月1万円の保険料の場合、1万円 × 12ヶ月 × 60年 = 720万円。大きな買い物にも関わらずなんとなく勧められるままに保険に入っている人も多い。

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筆者は保険よりも貯金が確実であると考える(筆者が書いていることが正解というわけではない)。というのも、もしも保険会社が倒産したり他の会社に吸収合併されたら、保障内容が変わったり減額されるリスクがあるからだ。また、ガン保険に入っていてもガンを患うことがなければ掛け捨てになる(その方が幸せだけど…)。さらに、保険料には人件費、広告費などが含まれているため割高。

保険会社に毎月1万円払うよりも、自分で毎月1万円ずつ貯金していた方が無難ではないか。その方がお金の使い道を限定されなくていい。

保険会社は様々なデータを集めてきて病気へのリスクや不安を煽るが、眉唾なものも多い。安心料として保険料を払うにしてもちょっと高すぎないだろうか。

日本はとりわけ福祉が充実した国家とも言えないが、国民健康保険に加入していればある程度は保障される。手術などで一度に高額な医療費がかかる場合には、高額療養費制度が受けられる。

例えば、70歳未満、年収約370~約770万円の人で、100万円の医療費がかかった場合、窓口での負担(3割)は30万円となる。30万円の内、212,570円は高額療養費として支給され、実際の自己負担額は87,430円となる。この金額であれば多少の貯えがあれば払えない金額ではないはずだ。

ただし、個室や小人数部屋での入院を希望する場合の差額ベット代については、健康保険の対象外のため自己負担となる。その分を補うために最小限の生命保険に入るのもよい。

生命保険に入ること自体は悪いことではない。お金に余裕があれば入っておくに越したことはないが、毎月の保険料が大きな負担になっている場合は再検討する必要があると思う。いずれにしても、保険に入る際は保険料を払い続けるリスクも意識して入りたい。

参考文献:『生命保険のカラクリ』(岩瀬大輔著、文春新書)

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