不思議な黒い食べ物
冬場は地元の野菜があまり出回らなくなるのだが、よく道の駅で見かけるのが黒ニンニク。その存在は知ってはいたが、安曇野に移住するまで食べたことがなかった。黒ニンニクとは、高温・高湿の環境で時間をかけて熟成させたもの。ニンニクといえば青森県が有名だが、安曇野でもたくさん栽培されている。
見た目はあまり食欲をそそるものではない。中身は真黒である。黒くなるのはチョコレートと同じ反応によるものらしい。
おそるおそる口にすると、プルーンのように甘くフルーティーな味わい、黒飴のように香ばしく食感はやわらか。う、美味い。病みつきになりそうである。
しかも栄養満点。ニンニク自体栄養価の高い食材であるが、それを発酵させることでさらに栄養が増すそうだ。調べてみると、黒ニンニクを食べることで免疫力が高まり病気の予防やアンチエイジングにもつながるとのこと。いいこと尽くしである。
価格はというと、インターネットで売られているものを見るとだいたい1玉700円くらい。しかし、地元産の黒ニンニクは価格も安い。
これだけあってなんと1,100円
自分でも加工できるが、玉のまま炊飯器に入れて保温の状態で2週間くらいかかるそうだ。
素朴な疑問だが、そもそも誰がニンニクを炊飯器で熟成させてみようと思いついたのだろう。どうしてこの真黒いニンニクを食べてみようと思ったのだろう。アバンギャルドな発想に脱帽である。