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リアルタイム移住日誌

神奈川県から長野県の安曇野へ移住した、“ちょっと理屈っぽい筆者”のリアルタイムな移住記録。

田舎暮らしの退屈論

「地方での生活は退屈ではないか?」と聞かれることがある。結論からいえば退屈ではない。

たしかに映画館やカラオケといった娯楽施設はないが、意外なことに東京で暮らしていた時の方が退屈であった。休日にこれといった目的もなく街をぶらぶら歩いたりネットサーフィンをしたり。

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地方での暮らしはなぜ退屈しないかというと、

1.生活の中で何かとやることが多いから。たとえば家の修理や庭の手入れ、雪が降れば雪かきとか。業者によるサービスがあまりないので自分でやるべきことが多いのである。

2.人と会う機会が多いから。人口規模が小さいため地域の人とのつながりが強い。町内の行事に参加したり*1、同じ興味を持つ人同士で集まったり*2

「なーんだ、地方は面倒くさいことが色々あるから退屈してる暇がないのね」と思われるかもしれない。たしかに人によっては面倒くさいだけかもしれないが、筆者はこの“面倒くささ”を大いに楽しんでいる。“生活と娯楽を区別するのではなく、生活すること自体を楽しんでいる”。外食をする代わりに自分でひと手間かけた料理を作ったり、繁華街をぶらぶらする代わりに山を歩いたり。

周りに住んでいる人でも、家庭菜園を楽しんでいる人、日曜大工が趣味の人、絵を描くのが好きな人など、身のまわりに有るもので生活を楽しんでいる人が多い。これのいいところはお金がかからないというところ。お金がかからないため楽しみ放題である。

「欲望は、多く生産するか、少なく欲求するかによって、《たやすく充足》できる。」とアメリカの文化人類学者マーシャル・サーリンズは語っている(『石器時代の経済学』)。大きな刺激がなくても、小さいことに楽しみを見いだせるのは素晴らしいことではないか。

*1:過去記事

ijyuu.hatenablog.com

*2:過去記事

ijyuu.hatenablog.com