田舎暮らしの家計論
田舎暮らしはお金がかからないというイメージがあるけれど実際はどうか検証してみた。
移住前の毎月の出費の内、最も金額が大きかった項目が家賃。手取り給与の約半分を占めていた。今の職についているかぎり家賃はタダ。これは大きい。
次に多かった項目が食費。
これまでは時々、外食をしたり、パン屋や総菜屋、輸入食品のお店で買い物をしたり、けっこうな金額だった。
こちらでは、徒歩圏に飲食店もあまりないので、外食はほとんどしない。パンはホームベーカリーで作っている。いただいた野菜や直売所の野菜でまかなっていれば食費はあまりかからない。
食費だけでいえば会社員時代の半分か2/3くらいの出費で済んでいるのではないだろうか。
娯楽費・交際費も大幅に減った。週末に電車で出かけてぶらぶらしてお金を遣うことはない。大好きな映画館へは行けないけれど、今まであまり見ようとしなかったDVDコレクションを家でこつこつ観賞している。この間は『未来世紀ブラジル』*1を観たけれど、この作品は何回観ても新しい発見があって素晴らしい。マイベスト10に入れたい一作。
映画以外でも、畑仕事やサイクリングなど街ではできないことをして楽しんでいる。なので娯楽施設が無くても全然退屈はしない。
一方で、車の維持費や自治会費(町内会費)、光熱費、通信費などは街に住んでいるよりもお金がかかる。
加えて、住民税、健康保険、年金はかなり堪える。住民税と健康保険は会社員をしていた時の収入で金額が決まるため今年はちょっときつい……。
トータルでいえば、生活費は大きく減った。問題は、収入も大きく減ったということ。
地方で暮らすにしても、やはりある程度のお金は必要である。
自給自足といってもいきなり野菜が育つわけではない。
またライフスタイルによって生活費も大きく変わる。
スーパーマーケットでまとめ買いしたり、インターネットで頻繁に買い物をすれば、地方に住んでいても消費的な暮らしになる。
行く行くは自給性の高い農的な暮らしを目指しているが、まだ始まったばかり。
これからも田舎暮らしの家計論を更新していきたい。
「未来世紀ブラジル」