夏祭りという名の
自治会というものがあって、住人は加入することになっている。
筆者の所属している自治会は約40世帯。年に数回の集会や、大掃除、防災訓練を行う。
毎月会費として2,000円を納める。
今日は、自治会の夏祭りがあって、パートナーと一緒に参加した。
夏祭りといっても、御輿をかつぐわけではなく、皆で自治会館に集まって飲んだり食べたり。つまり飲み会である。
新しい自治会員として冒頭に会長から紹介され、緊張しながら挨拶をした。
乾杯後は、持参した一升瓶を手に各テーブルを回る。
パートナーが外国人なので、「マッサンみたいだね〜」と興味津々の様子。
「オーストラリアから来ただか?ずいぶん遠くから来たねぇ」。
オーストリアの間違いであるが何度も訂正するのも悪いので言い直さなかった。パートナーがこちらを見て笑いながら肩をすくめる。
参加者は年配の方が多く、若い世帯はあまり見当たらない。
移住してきた世帯も多いが、その大半は老後はのんびり田舎暮らしといった感じ。
こちらが畏まっていると、「気を遣わないで一緒に飲みましょ」とお酒をついでくれたり、皆とても親切だった。
うだるような暑さにもかかわらず、宴は大盛り上がりであった。
家に帰ると、ほどなくしてピンポーンとインターホンが鳴る。
先ほどの夏祭りで話をした農家の方が、たくさんの野菜を持ってきてくれたのだ。
さらに、別のお宅からも野菜の差し入れをいただいた。
そういうわけで、いま我が家は野菜バブルに沸いている。