街でもできる自給生活
安曇野の地に移り住んで、挑戦してみたいことの一つが農業である。
理由は、趣味としてを楽しむため、安全な野菜を食べたいため、生活費を抑えるため。
先日、友人から興味深い本をもらったので紹介したい。
『現役サラリーマンの自給自足大作戦』(はたあきひろ著、家の光協会)は、仕事と自給生活を両立できるというのがテーマ。
著者は、大手住宅メーカーで働きながら、9年に及んで自給農を実践している。
ポイントとして挙げているのは、住まいと職場が近いこと。
著者は、家族と過ごす時間を増やすため、勤務地の近くに移り住んでいる。
アクセスの良い奈良市内のニュータウンで、家から会社まで自転車で10分。
朝の5時に、家の近くにある田畑で農作業をしてから出勤。
仕事に支障が出ないのかと思いきや、むしろ農作業をすることで仕事も充実してくるという。
著者が重視するのは効率性よりもプロセスを楽しむということ。
田畑は子供たちの学びの場にもなるという。
また、自給農にとどまらず自宅まで家族と楽しみながら作ってしまう(部分的に)。
しかし、あとがきによると、著者はこの本を書き終える頃、転勤で1時間半の通勤になったとある。長距離通勤というハードルをどう乗り越えるかが今後の課題と書いている。
本人の意に沿わぬ転勤は会社員の宿命か。
この本には書かれていないが、著者は、その後退社して、現在は園芸研究家として活躍中とのこと。
もはや、”現役サラリーマン”の自給自足大作戦ではないけれど、それもまた素晴らしい選択である。
現役サラリーマンの自給自足大作戦 「菜園力」で暮らしが変わる
- 作者: はたあきひろ
- 出版社/メーカー: 家の光協会
- 発売日: 2011/05/27
- メディア: 単行本
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