オーストリア的エコライフ(番外編)
オーストリア滞在中に、ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)が放映されていた。
ヨーロッパ各国の代表歌手が歌を競うコンテストで、今年で60周年。
日本ではほとんど知られていないが、ヨーロッパではかなりの注目を集める一大イベント。
スウェーデンのバンドABBAもこのコンテストで優勝して有名になったらしい。
今年の開催地はウィーン。というのも前年の優勝者がオーストリアの出身だからだ。
その名もコンチータ・ヴルスト(Conchita Wurst)。ひげを生やしたディーバ(歌姫)である。
彼女は元々は男性だったが、自ら女性性を選択したトランスジェンダーである。
かのソングコンテストに優勝して、いまやオーストリアでは時の人となった。
テレビをつければコンチータ。雑誌をめくってもコンチータである。
Conchita Wurst - Rise Like a Phoenix (Austria) 2014 ...
オーストリアはカトリック教徒の国であるが、彼女の世間への浸透度から察するに昨今ではトランスジェンダーへの理解も進んでいるようだ。
先日、同じくカトリック教徒の国であるアイルランドでは国民投票で同姓婚が認められた*1。
自分らしく生きるのはクールだし、マイノリティーの権利が認められるのは喜ばしいニュースである。
ちなみに、今年の優勝はスウェーデン代表の男性シンガー。