二本立て映画のテーマについて考える
飯田橋ギンレイホールで、『悪童日記』*1と『ショート・ターム』*2の2作品が上映中。
二本立て上映の場合、作品に関連性があることが多く、共通したテーマについて考えてみると面白い。今回のテーマは“(普通の生活を送れない)子供たち”。
『悪童日記』は、第二次世界大戦中、“魔女”と呼ばれる祖母の元へ疎開した双子の日々を描いている。
「貧しい生活にもめげずに、健気に生きる子供の成長」といった生易しい話ではない。
描かれているのはどこまでも非情な世界。あまりに悲惨で気が滅入る*3。
『ショート・ターム』は、家庭や心に問題を抱えた子供を預かる短期保護施設の物語。
テーマこそシリアスだが、爽やかな余韻を残す人間ドラマ。
いずれの作品も「子供がいかに家族や社会から影響を受けて育つか」を考えさせる。
『悪童日記』→『ショート・ターム』の順番に観ることをお薦めする。