持ちつ持たれつ

誰かから何か物をもらったり世話になったりすると、嬉しいと思う気持ちの一方で、 ちょっと負担に思うことがある。「何か返さなくては」と。 『借りの哲学』(ナタリー・サルトゥー・ラジュ著、高野優監訳、小林重裕訳、太田出版)は、そんな心理を《借り》という視点から論じている。 筆者は哲学について門外漢だが、読み…