リアルタイム移住日誌

神奈川県から長野県の安曇野へ移住した、“ちょっと理屈っぽい筆者”のリアルタイムな移住記録。

すでに冬の寒さ 家と畑の冬支度

安曇野はすでに冬の寒さ。昨年に比べて寒くなるのが早い気がする。朝は室内でも気温が5度くらいしかない。そんなわけで、急いで倉庫から石油ストーブを出してきた。今朝、北アルプスを見たら山頂が雪で白くなっていた。

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庭の畑も冬支度。もらってきた藁でマルチング。ビニールマルチの方が保温性は高いと思うけれど藁マルチの方がお洒落。なによりタダで手に入るのがいい。

今年はたくさん野菜を植えようと思ったけれど、シーズン中は何かと忙しくて種まきのタイミングを逃した。冬に露地栽培できるものとなると限られる。昨年栽培したワケギの球根をいくつか取っておいたので、それを植えてみた。毎年、苗や種を買うとお金がかかるので自家採取できるといい。

f:id:ijyuu:20161102203752j:plain昨年取っておいたワケギ

キャベツの苗も植えてみた。うまくいけば春に収穫できる。

f:id:ijyuu:20161102203515j:plain藁マルチ

ラディッシュやニンジンはうまく育って今が穫り時。農薬や肥料を使っていないので、洗ってそのままボリボリかじると美味しい。

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これからますます寒くなる。昨年は暖冬だったが今年はどうなることやら。人も野菜もこの冬を乗りきれるだろうか…。

 

ijyuu.hatenablog.com

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田舎暮らしの娯楽論 “ジャック・オ・ランタン”の作り方

つい最近までは日本人に馴染みのなかったハロウィーン。今や都会ではイベントとしてずいぶんと盛り上がるらしい。

昨年、庭の畑に生った小さなカボチャで、ジャック・オ・ランタンを作ってみたら結構おもしろかったので、今年は友人を家に呼んでみんなで作ってみた。

ジャック・オ・ランタン”は、ハロウィーンの代名詞ともいえるアイコン。カボチャの中をくり抜いて中にろうそくを灯す飾り物。

意外と簡単に作ることができるので、作り方を紹介します。スーパーや直売所でイイ感じのカボチャを見つけたら試してみてはいかがでしょう?

 

ジャック・オ・ランタン”の作り方

<用意するもの>

  • やや小ぶりのカボチャ(大きいと作業が大変)
  • 包丁(小さめの方が小回りがききやすいのでおすすめ)
  • スプーン(カボチャの中身を搔き出すため)
  • 油性ペン(顔を描くため)
  • 新聞紙(テーブルを汚さないように)
  • ボウル(カボチャの種を入れる器)
  • ろうそく(アロマ用の背の低いもの)

<作り方>

手順1 頭のフタになる部分を包丁でくり抜く。中央に向かって少し角度をつけながらナイフを入れるのがポイント。円周の大きさはろうそくが入るくらい。

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作業2 フタを取ったら、カボチャの中身をスプーンで搔き出す。中身が残っていると傷みやすいので、できるだけ種や肉を取り除いた方が長持ちします。

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作業3 油性ペンでお好みの顔を描きます。どんな顔でもOKですが、あまり複雑なデザインにすると後でくり抜く際に苦労します。

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作業4 ペンで描いた部分を包丁でくり抜きます。ここが一番技術を要求されるところ。

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作業5 全てくり抜いて、フタを戻して完成。

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中にろうそくを入れて、火を灯すとこんな感じです。

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 今年はもっと難しいデザインに挑戦。ティム・バートン監督の映画「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」(1993年)の主人公ジャック・スケリントンをイメージしてみました。

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大量発生 カメムシとの上手な付き合い方

我が家にカメムシが大量発生。稲刈りの後、住み処を失ったカメムシたちが、ニッチを求めて家の中に入ってきたのだ。多い日で十匹くらい家の中に侵入してくる

何か良い対策はないものかとネットで調べるも出てくるのは殺虫スプレーの広告ばかり。ご存じの通り、この虫刺激を受けると悪臭を放つ。一度洗濯機に潜伏していたことがあり、気がつかずにそのまま洗ったら、衣服が臭くなり閉口した。殺虫スプレーは使いたくないので、仕方なく見つける度に空き瓶に入れて外に出す。その繰り返し。

近くの図書館でカメムシについて書かれた本があったので借りてみた。『おもしろ生態と上手なつきあい方カメムシ(野澤雅美著、農山漁村文化協会)。今年の3月に出版された新刊。“上手なつきあい方”というのが気になる。上手に付き合えるものならぜひ知りたいです。

カメムシはいろいろな種類があるようで、その数およそ450種。家によく出没するカメムシを調べてみた。夏によく庭の畑で見かけたのはナガメという種類。一見てんとう虫のようだが実はカメムシの一種で、彼らに庭のルッコラを全て食べられた。アブラナ科の野菜が好物らしい。

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最近家に大量発生しているのはクサギカメムシ。特に天気のよい日は室内に何匹も侵入してくる。彼らは冬越しするそうで、長野の寒い冬を暖かい家の中で越そうという魂胆らしい。

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カメムシは日本だけでなく世界各地にも広く分布し、昆虫食としてカメムシを食べている地域もあるそうだ。一体どんな国でどのように食べられているのか、知りたいような知りたくないような…。

カメムシの生態は興味深くはあるが、本を読んでもまったく愛着はわいてこない。

結局のところ、カメムシ対策としては戸をぴったり閉めて室内に入れないということに尽きる。

 

<後日談>

外に干した洗濯物を取りこんで靴下を履いたら親指に変な感触があって、靴下の中を覗き込むとカメムシが入っていた。言うまでもなく悪臭が充満した。

 

カメムシ: おもしろ生態と上手なつきあい方

カメムシ: おもしろ生態と上手なつきあい方

 

 

 

台風の雲は標高3000メートルの北アルプスを越えるか?

外では風がうなり、トタン板がバタバタと音を立てている。夕方、自転車で職場から自宅へ帰る途中、急に風が強くなって辺りがセピア色に変わった。映画「チャイナタウン」*1のラストシーンで見た妖しげな表情の空を思い出した。あまりにもきれいで、自転車を停めて写真を撮っていると、その後ろでご近所さんも写真を撮っていた。

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内陸のため台風の影響を受けにくい長野県。特に安曇野は高い山に囲まれているため、台風の雲が山を越えられないらしい。安曇野へ来て1年以上経つけれど、台風が近づいても多少雨が降るくらいで、風は穏やかで被害を受けたという話も聞かない。しかし、今日は例外的に強風が吹いている。はたして台風雲は標高3000メートルの北アルプスを越えてしまったのか。

ちょうど今は稲刈りの季節。あちこちではぜ掛けの光景を見かける。この強風で飛ばされないといいけれど。

 

*1:ロマン・ポランスキー監督、1975年